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大工さんの手仕事のあるお家Or工場で作られるお家 どちらが好みですか?

最近、大工さんの手仕事のある家づくりが激減してきています。大手メーカさんの家づくりは工場で生産されキットで現場に運ばれて組み立てる。大きなプラモデルをつくるように家づくりが出来て、工期は短くなりゴミも現場で出なくなりいい事づくめのように思います。

お客様にとっても早く新しいお家に住める事はなによりですよね。大手メーカーさんの家づくりは私たち地元工務店には真似のできないレベルまで生産の効率化が進んでいます。10年後位にはもしかしたら職人さんではなくロボットが工事をしているかもしれませんね。下記写真のように大工さんが木を加工したりカンナ掛けをする光景も宮大工さんみたいな特殊な大工さん以外見られなくなるかもしれません。

但し、工場でつくる家づくりは細かな要望ができません。私たちが考える良い家づくりは金太郎飴のように同じものを量産してつくる家づくりではなく、その土地の良い景観、住む方の感性、家に居て心癒されストレスが緩和され心と身体の健康を大切にした家づくりを目指しております。

昔、大学の図書館で江戸時代の大工さんの文献が書かれている本を見たことがあり、その中に「大工は粋な仕事をしなければならない」と書いてありました。その粋な仕事とは2つ書かれており1つは家に住んだ方は後々こんなところまで気を使っていてくれたのかと発見のある家にすること、2つ目は作り手の想念が家にこもるので家に住む方の幸せと仕事をできる感謝の気持ちを込めて釘1本打つにも作業することが大切。と書かれておりました。

大手メーカーさんのやられている工程管理や現場でゴミを出さない工事を学びながらも家づくりの大切な事はこれからも守っていきたいと思います。

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