2019.07.12
たくさんの種類の中から、住まい工房が「サーモウール」を選ぶ理由
家づくりを進める中で必ず話題に上がるのが、断熱材に何を使うのかということです。
空気を保持することによって冷房や暖房の効き目を促進し、家自体も守る効果がある断熱材。近年よく聞くグラスウールやセルロースファイバーのほか、ロックウールやフェノールフォーム、ウールブレス、硬質ウレタンフォーム、押出法ポリスチレンフォーム(XPS)、ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)など、ざっと挙げるだけでも多くの種類が存在しています。
そんな多くの種類の中から住まい工房が標準仕様として選んでいるのが、天然繊維であるウールを使った「サーモウール」です。
人が着て心地いいウール(羊毛)は、当然家にもいい
サーモウールは、ウール(羊毛)が6割、フリースが4割という比率で混ぜられた断熱材。
どちらもとても身近な素材で、ウールはコートやマフラーで使ったことがあるという方も多いのではないでしょうか。人間が着ていいものは、当然家にもいいものです。
肌感触が良く、軽くて暖かく、そして湿気を逃がしてくれるので蒸れないウール。家の断熱材としても同じ効果を発揮するので、快適な家づくりに役立ちます。
フリースは、断熱材自体を膨らませる役割をしています。また、取った湿気を逃がしてくれる力も持っているので、ウールの効果を一層高めてくれる素材でもあります。
この2つの素材を混ぜる技術も一見の価値ありで、ウールは繊維質が強いので、これを引き裂きながら混ぜていきます。26本の針が出たローラーで引き裂いていく様子は、職人さんたちの努力や知恵を感じるものです。
湿度もコントロールしてくれるので、心地いい空気が家中に流れる
住まい工房のモデルハウスにお越しいただくと、換気扇も回さずクーラーを効かせていない場合でも、心地いい空気が流れていることがわかっていただけます。
このひとつの要因は、サーモウールの入った壁全体が、調湿性を持っているからなんです。
実は、心地いい家を作ろうと思うと重要になってくる湿度コントロール。
暑い夏、湿度が70%〜80%ほどになってくると、まとわりつくような暑さがありますよね。この暑さの中、湿度を落とせないままお部屋を冷やそうと思うと、温度をグンと下げないと涼しく感じることができません。でも、湿度コントロールをして40%〜50%にすると、意外と高い温度設定でも涼しく感じる方が多いのです。
一方の冬は、乾燥する季節ですから、うっかりすると湿度は10%から20%になってしまいます。そのように乾燥したお部屋を暖かくしようとなると、25度ほどの温度が必要になることも。しかし、理想的な湿度である40%〜50%になると、20度ほどの温度設定で充分体感として心地いいと感じることができます。
だから私たちは、家全体の調湿性をとても大事にしているのです。
いいことづくめ!良質のバージンウールが叶える、化学物質の吸着分解・消臭・吸音
さらに、住まい工房が使う断熱材「サーモウール」は、厳選されたバージンウール。気になるニオイを吸着除去してくれる上、優れた吸音材としても多数の受賞歴がある材なのです。
さらにさらに、実は化学物質の吸着と分解もできる「サーモウール」。
この断熱材の家に住むと、アレルギーの方は症状が軽くなると言われており、実際に今まで住まい工房で家を建てていただいたお客様からも、そういった喜びの声がよく聞かれます。
断熱材としてだけでなく、たくさんの効果がある「サーモウール」は、できる限り本物の自然素材で家づくりをしたいと考える住まい工房が自信を持って選ぶ、良質な断熱材です。
本当に住む人の健康と幸せを考えるなら、見えないところにこそこだわる
「サーモウール」のデメリットは、値段が少し高いこと。素材の良さだけでなく、発砲系の断熱材を吹き付けでプシューッとやるよりも、大工さんの施工の手間もかかります。熟練した技術で切って埋めて、留めていくのです。
それでも住まい工房は、すべての壁に調湿性を持たせ、家に呼吸をさせたいという思いでこの「サーモウール」を標準仕様にしています。断熱性能を上げつつ、壁には呼吸をさせるーー。そうすることで、「心地いい空気感」を産まれてくると知っているからです。
壁の中に隠れているため、住み始めたら見えない断熱材。しかしそれでも、そういった「見えないところに手間とお金をかける」のが、住む人の健康と幸せを本当の意味で考えていることだと、住まい工房は信じています。